和綿の詩を頂きました❗(その2)

2018-08-21

和綿の詩を頂きました❗(その2)

1年かけて経験した和綿ワークショップを終了した。終了後はボランティアで二反ある綿畑の約半分の後片付け(綿の木を根ごと抜いて枝葉とともに粉砕して土に返す仕事)もやらせてもらった。前の春初めて動かした耕運機と同じくらいの大きさの機械で、畝毎にバリバリと進む快感といったらなかった。一反じゃものたりない、もっとやりたと思いながら清々とした畑を眺めた。ジャージに長靴の畑仕事は、仲間と協力する楽しさも大きい。何より農作業はアウトドア、晴れた空の下の気持ちよさとセットになっている。続編としては、農作業とは真逆のインドア工程も紹介したい。綿くり開綿したあとの糸紡ぎは、ようやくスピンドルに慣れてきて、切れたり繊維が抜ける回数が減り、少しずつ糸らしくなってきた。スピンドル手紡ぎを極めるつもりで糸車の購入を先延ばしにして右手を回り続ける。糸がたまるとかせにして精錬(熱湯で茹で上げし)し、乾かしてから染める。春はヨモギもどくだみも勢いづく。昼間集めた野草を、夕食後ステンレスの鍋でぐつぐつ煮出して染液をつくる。萌え出す緑の生命力をいただく。炊いていると台所中に芳ばしい匂いが満ちてくる。そういえばヨモギ、どくだみ、たんぽぽなど漢方薬やお茶として飲用できたことに気付く着るものが天然繊維で草木染が漢方なら、からだがどんなに喜ぶだろうと改めて考える。こんな夜に火を焚いて植物を調合して鍋をかき回すなんて、まるで魔女みたいだ。夜更けの魔女、フフフ、すてきだ。

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