2018-08-17
和綿の詩を頂きました❗(その1)
この春から念願の「繊維」に関する勉強を始めた。三十七年間務めた保育の仕事を辞め、ずっと興味を抱いていた木綿の世界に足を踏み入れてみた。和綿の種を蒔き、育て、収穫した実で綿くり、開綿、糸紡ぎ、最後に機織りまで教えてもらえるすごいワークショップで、ずぶの素人(初心者)は私だけ、周りは指導者から、作品を販売するレベルの方ばかりで、ビビりまくっての参加となった。ここ遠州地方は和綿の生産で、折しもNHK 大河ドラマ「おんな城主直虎」の四月二十三日放送分で「綿毛の案」と題して綿花栽培の始まりを紹介していて興味深いものだった。四月の講座では、家康が苦心惨憺した三方が原にある畑で、生まれて初めて耕転機を操縦して畝立てをし、播種と苗の植付けをした。スピンドルによる糸紡ぎも体験したが、初めてのことに対してものすごく不器用な私は、一心不乱に練習して体感覚で覚える努力をしなければ!と決意を新たにした。ちなみにこのワークショップの運営は、NPO法人トータルケアセンターで、障がいを持つ方の就労支援、生活支援を行っている。収穫後の綿花の外皮の繊維や細かなごみを取り除く集中力、作業の効率ではないところの丁寧さに、心底感動した。私ごときには到底できないような仕事ぶりを目の当たりして、人の可能性の大きさにたじろいだ。私も頑張って最後まで学ぼうと思っている。